3日、大阪府大阪市西成区内で、44歳の女性が運転するメルセデスベンツ製乗用車が追突事故を装って接近してきたグループに強奪される事件が起きた。警察では昨年から大阪府内で続発している類似事件との関連も調べている。
大阪府警・西成署によると、事件が起きたのは3日の午後8時10分ごろ。大阪市西成区岸里東1丁目付近の市道で、同市住吉区内に在住する女性がメルセデスベンツ製の乗用車を運転していたところ、信号待ちのために停車した際に後続の乗用車が低速で追突してきた。
女性がクルマから降りて被害を確認しようとしたところ、後続のクルマから降りてきた50歳代とみられる男が催涙スプレーのようなものを噴射。
女性が視界を失った隙に別の人物がクルマに乗り込み、そのまま現場から走り去った。催涙スプレーを噴射した男も止めていた自分のクルマに戻り、逃走している。
追突事故を起こし、慌てて出てきた運転手に対して催涙スプレーを噴射、ひるんだ隙にクルマを強奪するという手口から、警察では昨年夏ごろから府内で続発している「ベンツ盗難事件」と関連があるものとみて、強盗致傷事件として捜査を開始した。