1日、徳島県松茂町内の国道で追突事故を起こしたクルマが逃走し、その経路上でさらに複数のクルマと追突や衝突を繰り返す事件が起きた。
一連の事故で6人が重軽傷を負っており、警察では運転していた68歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
徳島県警・鳴門署によると、事件が起きたのは1日の午後0時35分ごろ。松茂町中喜来付近の国道11号線で、信号待ちをしていた30歳男性運転の乗用車に対し、後ろから走ってきた乗用車が追突した。
乗用車は現場で止まらずにそのまま逃走。約3kmに渡って走り続け、鳴門市撫養町木津付近の神戸淡路鳴門自動車道・鳴門インターチェンジ出入口交差点で別の乗用車と接触。さらに100m先で信号待ちをしていたクルマ3台に突っ込み、ようやく停止した。
この事故で車列最後部のクルマに同乗していた生後10カ月の乳児が頭の骨を折る重傷。一連の事故ではこの男児を含め、6人が重軽傷を負っている。
警察ではクルマを運転していた68歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。道路交通法違反(ひき逃げ)容疑についても調べを進めている。
取り調べに対し、男は「気が動転した」というような言葉を繰り返しているという。