16日、神奈川県横浜市青葉区内の国道246号線で、暴走族とみられるバイク集団を追い越したトラック運転手の男性が、この集団から襲撃を受けるという事件が起きた。男性は殴る蹴るの暴行を受け、腕の骨などを折る重傷を負っている。
神奈川県警・青葉署によると、事件が起きたのは16日の午前3時30分ごろ。横浜市青葉区荏田付近の国道246号線を36歳の男性が普通トラックで走行していたところ、前方を低速で走る暴走族らしき7-8人程度の集団に遭遇した。
男性は前方で蛇行や低速運転を繰り返すバイクを側方から追い越し、そのまま前に出た。その後、しばらく走行したところで赤信号に引っかかったために停車したが、後方から追い越した暴走族のバイクやクルマが追いついてきた。
暴走族のメンバーは集団で男性のトラックを取り囲むと、持っていた金属製の棒を振り回してトラックのフロントガラスを殴打し、これを破壊した。
集団は男性を車外へ強引に引っ張り出すと、全員で殴る蹴るの暴行を数分間に渡って繰り広げた。集団は最後に金属棒で男性の腕を叩くと、そのまま逃走した。男性は腕の骨など数カ所を折る重傷を負っている。
警察では暴行傷害事件として、現場から逃走した集団の行方を追っているが、情報量が少なくどのようなグループが関与したのかはわかっていない。
直接の動機は「追い越されたことに腹を立てたこと」と見ているが、通常では考えられないほど執拗な攻撃を加えていることもあり、警察では被害を受けた男性が挑発などを行った可能性も視野に入れた上で、男性の回復を待って詳しい事情を聞く方針だ。