仙台トラック暴走事故、目撃者立会いの検証を3日連続で実施

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宮城県警は14日、今月2日に仙台市中心部の歩行者専用アーケード街で発生したトラック暴走事故について、事故を起こしたトラックそのものを使用した現場検証を実施した。

位置関係の正確な再現を目指すもので、目撃者の立ち合いも要請。16日まで3日間のスケジュールで行われる。

問題の事故が起きたのは2日の午前9時5分ごろ。仙台市青葉区中央付近の歩行者専用アーケードに4トントラックが侵入。歩行者を追い回すかのようにジグザグ走行を繰り返しながら、約550mに渡って40−50km/hで暴走した。

トラックはアーケードの出口付近で別のトラックに衝突して停止したが、運転していた男は運転席内に灯油のようなものを撒いてから放火した。直後に運転席から男は飛び降り、そのまま仙台駅前交番に出頭。業務上過失致死傷容疑などで逮捕されている。

現場検証はアーケードの店舗が開店する以前の午前7時から1時間程度のスケジュールで、3日間連続で実施されている。事故の目撃者を現場に立たせた上で、事故を起こしたトラックそのものを使用。車両や人の位置関係を中心に、事故発生状況のチェックを行った。

同様の検証はこれまでにも行われてきたが、逮捕された男は「事故当時のことは覚えていない」として、供述を拒むような姿勢を見せており、事故がどのような状況で発生したのかがはっきりしていない。

このため、今回は目撃者にも協力を要請。客観的な視線で眺めた事故を再現し、状況の把握を行うことになった。

《石田真一》

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