現金強奪目的で追突事故を誘発

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11日、大阪府大阪市東成区内の阪神高速東大阪線で、普通トラックを運転していた男性が、接触事故を装って装って接近してきた男3人のグループに催涙スプレーを吹きかけられ、現金を奪われる事件が起きた。

警察では当初から現金を強奪する目的があったものとみて、強盗致傷事件として逃げた男たちの行方を追っている。

大阪府警・東成署によると、事件が起きたのは11日の午前3時25分ごろ。

大阪市東成区東今里2丁目付近の阪神高速・東大阪線上り車線で、追越車線を走行していた42歳男性が運転する普通トラックの前方に、左後方から接近してきたワゴン車が突然割り込み、急ブレーキを掛けた。

男性のトラックはワゴン車に接触。直後に車線変更を行って走行車線に停止した。追突された側のワゴン車は一時は追越車線側に停止したが、その後トラックに横付けするように前進し、再度停止した。

ワゴン車から降りてきた3人組の男は無言のままトラックを運転していた男性に近づくと、催涙スプレーのようなものを噴射。男性がひるんだ隙に助手席側のドアを開けて車内に侵入、シートの上に置いてあった現金約8万円の入ったバッグを奪って逃走した。男性は両目に軽傷を負っている。

警察では事故の状況から、3人組は当初から現金を奪う目的で事故を誘発した可能性が高いと判断。強盗致傷事件として捜査を開始した。

男性の話によると、このワゴン車は男性のトラックが阪神高速に入った直後から執拗に追いかけ続けており、何度か前方に回り込むこともあった。その動きがあまりに不審なことから男性はナンバーの一部を覚えていたという。

この供述を基に警察ではナンバー照会を行ったが、犯人グループが使っていたクルマは10日に大阪市住吉区内で盗難されたものだということもわかった。

警察ではNシステムの通過記録なども参照し、逃げたクルマの行方を追っている。

《石田真一》

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