飲酒運転発覚逃れのひき逃げで2人即死

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9日、群馬県高崎市内の県道で、乗用車が交差点内で他のクルマと出会い頭に衝突する事故が起きた。クルマは弾き飛ばされて電柱に激突。運転者を含む2人が死亡している。

相手側のクルマは現場から逃走していたが、同日夕方までに29歳の男が逮捕されている。

群馬県警・高崎署によると、事故が起きたのは9日の午前4時ごろ。

高崎市田町付近の県道で、運転代行業の会社に勤務する40歳の男性が運転する乗用車が青信号に従って交差点に進入したところ、赤信号を無視して進行してきたRVが右側面部に激突した。

男性の乗用車はRVに弾き飛ばされるようにして電柱にも左側面から衝突。クルマは左右から加わった衝撃で原型を留めないほど大破。運転していた男性と、助手席に同乗していた49歳の女性が全身を強打したことが原因で死亡している。

RVも衝突によって大破したが、現場からそのまま逃走。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始した。

目撃情報にあった車名や、ナンバーの一部から高崎市内に在住する29歳の男が容疑に関与した可能性が高くなり、この男の所有するクルマを調べたところ事故の痕跡を確認。任意で行った事情聴取で容疑を大筋で認めたため、同日夕方までに業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ、信号無視)の容疑で緊急逮捕している。

警察の取り調べに対し、男は「当時は酒を飲んでいた。飲酒運転が発覚すれば免許が取り消しになると思って逃げた」などと供述している。

男はこれまでにも飲酒運転での摘発歴があるとみられ、警察では信号無視も故意だった可能性があるとして、今後は危険運転致死容疑への切り替えも視野に入れ、男を厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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