広島県警は8日、今年3月に住居侵入などの容疑で逮捕された25歳の男が、クルマを使用した女性誘拐・暴行事件に関与していた可能性が強まったとして、わいせつ目的誘拐と強姦の容疑で再逮捕した。
広島県警・西条署によると、わいせつ目的誘拐と強姦容疑で再逮捕されたのは、今年3月18日に東広島市内の女性宅に侵入し、騒いだ女性を突き倒すなどして軽傷を負わせたとして、傷害や住居侵入の罪で逮捕・起訴されている25歳の男。
この男は2004年6月1日の深夜、東広島市内をクルマで徘徊。同日の午後11時ごろ、自転車で帰宅途中の18歳女性に「道を教えてほしい」と声を掛け、クルマに乗せたところで監禁。そのまま同市内の山中に連れて行き、車内で性的な暴行を行った疑いがもたれている。
3月の事件も婦女暴行を目的とした侵入事件であった可能性が高かったことから、男の余罪について追及したところ、「クルマの中に女性を監禁し、逃げ場のない山中に連れて行って暴行した」と自供したことから事件が発覚した。
東広島市周辺では同様の事件が数件発生しており、そのいずれも未解決であることから、警察では男を厳しく追及し、これら未解決事案との関連についても調べを進める方針だ。