Uターンを強行したトラック、路面電車と衝突

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3月29日、愛媛県松山市内の県道で、Uターンを行おうとしたトラックと路面電車が衝突し、路面電車が脱線する事故が起きた。

この事故で路面電車は側面部が小破するとともに、押し出された衝撃で脱線。乗客1人が打撲などの軽傷を負った。

愛媛県警・松山東署によると、事故が起きたのは3月29日の午後2時15分ごろ。松山市道後町1丁目付近の県道で、35歳の男性が運転する普通トラックがUターンしようとしたところ、対向してきた伊予鉄道の路面電車(JR松山駅前発、道後温泉行き)と衝突した。

トラックは路面電車の側面部付近に突っ込むような状態となり、電車は車体の側面ガラス数枚を破損したほか、衝突の衝撃で線路から押し出されて脱線。身動きが取れなくなった。

この事故で電車の乗客乗員16人のうち、男性1人が打撲などで軽傷を負っているが、他の乗客乗員とトラックの運転手は無事だった。

警察ではトラックの運転手が安全確認を行わないまま軌道敷内に進入、Uターンを強行したことが事故につながったとみて、過失往来危険や業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。

この事故の影響により、路面電車は現場付近での運行ができなくなり、車両の復旧作業を急いだが、上下18本の電車が運休。約400人の足に影響が出た。

また、復旧作業中は車両の通行を制限したこともあり、事故発生から約2時間に渡って付近の道路で断続的な渋滞が発生している。

《石田真一》

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