日産ディーゼル工業は、同社の厚生年金基金を今月25日付けで解散したと発表した。同日付けで厚生労働省から解散の認可を受けた。
同社とグループ会社が加入する厚生年金基金では、加入者が大幅に減少する一方で、受給者が急速に増大したため、年金資産の運用環境が悪化、基金の財政状態が大幅に悪化した。同社では、今後も財政状態が好転するのは困難で、継続的な制度維持は難しいと判断して解散を決定した。
同社では、2005年3月期で、基金解散に伴う特別利益として単独決算で34億円、連結決算で36億円をそれぞれ計上するが、通期業績予想は修正しない。