技能検定に落ちた腹いせ、教習車を破壊

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茨城県警は14日、技能検定に通過できないことを根に持ち、自動車教習所に対して器物損壊などの嫌がらせを行っていたとして、龍ケ崎市内に在住する少年を住居侵入の現行犯で逮捕した。

逮捕時には灯油の入ったアルミ製の飲料容器とライターを所持しており、警察では放火しようとしていたとみて、この少年を厳しく追及する方針だ。

茨城県警・竜ケ崎署によると、住居侵入の現行犯で逮捕されたのは、龍ケ崎市内に在住する18歳の少年。

この少年は14日の午前8時50分ごろ、龍ケ崎市馴馬町付近にある自動車教習所の敷地内に侵入したところを、警戒中の同署員によって発見。灯油の入ったアルミ製の飲料容器やライターを所持していたため、器物損壊を目的とした不法な侵入と判断。現行犯で逮捕された。

この教習所では今年1月下旬ごろから、建物の窓ガラスが破壊されたり、教習車約30台にスプレーが吹きつけられるなどの被害が5件発生している。

教習所は「何者かによる悪質な嫌がらせ」として同署に被害届を提出。被害が教習所の定休日に集中していることから、事件当日も同署員が張り込みを行っていたところ、フェンスを乗り越えるなどして侵入した少年を発見した。

警察の取り調べに対し、逮捕された少年は「技能検定にパスせず、教習所や教官に恨みを持っていた。以前にもやった」などと供述。これを犯行の動機としている。事件前日の13日に実施された技能検定にも少年は受からず、これが犯意を加速させたとみられている。

《石田真一》

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