5日、広島県福山市内で、前走車を追い越そうとしたクルマが対向車線側の路外に逸脱。歩行者2人をはねた後、道路脇を流れる川に転落する事故が起きた。この事故で歩道を歩いていた1人と運転手が死亡、別の歩行者が重体となっている。
広島県警・福山東署によると、事故が起きたのは5日の午後12ごろ。福山市大門町付近の市道で、40歳の男性が運転するクルマが前走車を追い越そうとした際にハンドル操作を誤って対向車線側に逸脱。
その勢いを保ったまま道路右側の歩道に侵入し、歩いてた女性2人を次々にはねた。クルマはその後も止まらず、道路脇約3m下を流れる川に転落した。
この事故ではねられた歩行者2人のうち、62歳の女性が全身打撲で死亡。63歳の女性が意識はあるものの、全身を強打して重体。乗用車を運転していた男性は頭を強打し、収容先の病院で死亡が確認されている。
現場は見通しの良い直線道路。事故は前走車の追い越しが原因で発生しているが、警察では死亡した男性のクルマの速度が速く、ハンドル操作をミスしたことでコースの修復が不可能となり、歩道と川に突っ込んだものとみている。