ニュースを見て気がついた上司が通報し、ひき逃げ犯逮捕

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茨城県警は7日、今月4日に茨城県つくば市内で78歳の女性がクルマにはねられて死亡した事件について、27歳の男を容疑者として同日までに逮捕した。この男が勤務していた会社の関係者から通報が寄せられたことが逮捕のきっかけになったとしている。

茨城県警・つくば北署によると、業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕されたのは、龍ケ崎市内に在住する男。

問題の事故は2月4日に発生している。同日の午後9時30分ごろ、つくば市田中付近の市道で、道路を歩いて横断していた女性が走ってきたクルマにはねられる事故が起きた。

クルマは現場からそのまま逃走。女性は近くの病院に収容されたが、頭を強打しており、間もなく死亡した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場に落ちていた部品や、目撃情報から容疑車両を軽ワゴン車と特定。「現場に左側のドアミラーが落ちている」とも発表していた。

事件が動いたのは事故から2日後の6日で、同署に対して「うちの会社に勤務する男が、運転をミスして左のドアミラーを電柱にぶつけて破損したと言っているが、クルマは4日に事故を起こして逃走しているものと同じだ」という内容の通報が寄せられた。

同署は通報があった会社に出向き、破片から容疑車両であることを確認。当日このクルマを運転していた27歳の男から任意で事情を聞いていたところ、「怖くなって逃げた」と容疑を認めたため、業務上過失致死や道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

男は事故の翌日、上司に対して「電柱にぶつけた」と報告していたが、脱落したミラーを回収していなかったことや、事故を起こした場所について明確ではなかったことに疑問を抱いた。

その段階では人身事故の可能性は疑っていなかったが、ニュースなどで報じられたことから、念のため警察に通報したという。

《石田真一》

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