東京オートサロン(14−16日、幕張メッセ)日産ブース中央に鎮座していたイエローの『フェアレディZ』は、Z生誕35周年記念モデル「35th Anniversary」だ。2005年5月末までの期間限定販売モデルである。
ノーマルとの最大の違いはエンジン。「VQ35DE改」型3.5リットルV6はレッドゾーンが6600rpmから7000rpmに引き上げられたことで、全開走行時のパワーバンド維持が格段に容易になった。
「たとえば筑波サーキットの2ヘアピンの場合、従来型だとその手前のコーナーを3速で出た後4速に入り、2ヘアピンで3速、2速と落とさなければなりませんでした。35th Anniversaryの場合、は3速レッドのままで2ヘアピンに進入、2速に落とすだけでOKなんです」(日産関係者)
変更を受けたのはカムの作用角、排気側可変バルタイ機構の電動化、コンロッドボルト強化、クランク油圧経路など多岐にわたる。ホイールも1輪あたりノーマル比1.6kg減という軽量タイプだ。これで価格はノーマルに対して10万円高というから、本気度は並ではない。