茨城県警は14日、同日朝に運転免許証関連のデータが収められたサーバー(メインコンピューター)がトラブルを起こし、約1時間に渡って運転免許センターや、免許の更新を受けつけている県内27警察署と通信が一切出来なくなっていたことを明らかにした。
システムを再起動したことでトラブルは解消されたが、県警本部・情報管理課ではトラブルの原因を調べている。
茨城県警・情報管理課によると、このトラブルは14日の朝に発生している。同日の午前8時30分ごろ、県内にある警察署や運転免許センターから「免許更新用のオンラインシステムに接続できない」という連絡が寄せられた。
同課の職員がチェックすると、県警本部内に設置され、運転免許取得者のデータや車庫証明のデータを保存しているデータサーバーのうち1台がトラブルを起こしており、通信機能が働いていないことがわかった。
ただちにシステム再起動する処置が取られたが、完全復旧には約1時間を要した。
この間、運転免許センターや、免許更新を受けつけている県内27警察署には約460人の更新者が訪れていたが、免許更新については講習を先に実施するなどして対処。車庫証明に関しては書類の受理を行い、登録事務手続きを後回しにする臨時の措置が取られた。
同課によると、データサーバーは今年3月に通信機能のプログラムを更新しているが、これまでにトラブルを起こしたことはなかったという。
通信には専用線を使用しており、外部からは隔絶された環境にあるため、ハッキングやクラッキングの可能性は低く、「これによるデータ流出は無いだろう」と説明している。