恐れたのは無灯火運転ではなく、無免許の発覚

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北海道警は6日、追跡を行うパトカーから逃れようと赤信号の交差点に進入し、青信号に従って進行していた乗用車と衝突する事故を起こし、同乗者を含めて4人を死傷させたとして、18歳の女を業務上過失致死傷と道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕した。

北海道警・白石署によると、問題の事故が起きたのは10月4日の未明だという。同日の午前2時35分ごろ、同署のパトカーが札幌市白石区中央1条3丁目付近の市道をパトロールしていた際、無灯火の状態で走行する乗用車を発見した。

パトカーの警察官はマイクを使い、無灯火である旨を告げ、路肩に停車するように命じたが、乗用車はこれを無視するようにスピードを上げて逃走を開始。パトカーは赤色灯を点灯させ、この乗用車の追跡を行った。

乗用車はそのまま300mほど走り、赤信号を無視して国道12号線の交差点に進入。18歳の男性が運転する乗用車と出会い頭での衝突事故を起こした。

この事故で双方のクルマは大破し、衝突された側のクルマの助手席に同乗していた21歳の女性が脳挫傷で死亡。運転していた男性も頭などを打つ重傷を負った。信号無視をして衝突した側のクルマも大破したが、乗っていた2人は共に車外へ放出。このうち20歳の男性が意識不明の重体。18歳の女が軽傷を負った。

当初、この女は「意識不明となった男性が運転していた」と供述していたが、目撃証言やケガの状況から、同署では女が運転していたと判断。

逃走した理由についても「無灯火が原因ではなく、無免許運転の発覚を恐れて逃げた可能性が高い」として女を追及したところ、最終的には容疑事実の一部を認めたため、逮捕に踏み切ったという。

《石田真一》

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