300m引きずり救命措置もせずに逃げた看護師

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1日、群馬県館林市内の国道で、男性が約300mに渡ってクルマで引きずられる事故が起きた。男性は後続車にもはねられ、全身を強く打って死亡している。警察では30歳の看護師の女を業務上過失致死と道路交通法違反容疑で逮捕している。

群馬県警・館林署によると、事故が起きたのは1日の午前5時ごろ。館林市緑町2丁目付近の国道354号線で「路上に倒れていた人をはねた」という内容の110番通報が寄せられた。

警察が現場に急行すると、路上には血まみれとなった50-60歳代とみられる男性が倒れており、脳挫傷などで間もなく死亡が確認された。

現場付近の路上には約300mに渡り、この男性のものとみられる血痕が付着していた。男性が近くの駐車場から出てきたと思われるクルマにはねられ、この間を引きずられていた可能性が高くなった。

通報者は「自分が通りかかったときにはすでに路上に倒れており、ブレーキが間に合わずにはねてしまった」と証言している。

このクルマには衝突痕も確認できないことから、警察では別のクルマがひいて逃走したものと判断。死亡ひき逃げ事件として現場検証を進めていたところ、30歳の女が現れて「自分が事故を起こした」と自供した。

女は事故後、クルマで自宅に戻ったとも供述。自宅に置かれたクルマからは衝突痕も確認されたことからこの女が事故の発端となったと判断。業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

取り調べに対し、この女は「人にぶつかってしまったため、怖くなって無我夢中で逃げてしまった。家に戻ったが怖くなり、現場に戻ったところ大騒ぎになっていたのでもっと怖くなって、迷ったが名乗り出ることにした」などと供述しているようだ。

警察では出頭したことは評価しながらも、女の職業が看護師であることや、300mに渡って被害者を引きずる行為は悪質として女を厳しく取り調べるとともに、死亡した男性の身元調べを進める方針。

《石田真一》

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