28日、愛知県名古屋市南区内の国道で、28歳の女性が乗った軽自動車が追突事故を装って接近したグループに襲撃され、監禁されて現金やクルマを奪い取られる事件が起きた。警察では強盗事件として捜査している。
愛知県警・南署によると、事件が起きたのは28日の午前5時15分ごろ。名古屋市南区汐田町付近にある国道1号線の交差点で、28歳の女性が運転する軽自動車が信号待ちをしていたところ、後続のワゴン車がこれに追突した。
女性が文句を言おうと車外に出たところ、ワゴン車から出てきた男たちに囲まれ、そのままワゴン車の車内へ強引に引きずり込まれた。
男たちは女性に紙袋で目隠しをした上で、手には手錠を、さらには粘着テープを足に巻きつけて身動きが取れないようにして車内に監禁。女性が持っていたバッグから現金7万円やキャッシュカードの入った財布を奪った。
女性はその後も約1時間に渡って監禁。午前6時20分ごろに突如として解放され、その後に女性は警察に通報した。
警察では強盗事件として捜査を開始。女性が解放された場所は拉致された現場から南に約400m程度しか離れていなかったことが後に判明している。
しかし、女性は「監禁されている間、クルマはずっと走り回っていた」と証言しており、警察では目隠しをした状態でクルマを走らせ、場所を特定させない狙いがあったものと推測している。
また、女性のクルマも発見されておらず、警察では犯人グループが持ち去ったものとみているが、こちらは別の犯罪に使われる可能性も高く、Nシステムによる通過情報の把握を行い、可能なかぎり追跡する方針だ。