独居老人連続殺害男、タクシー運転手殺害容疑で再逮捕

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愛知県警は24日、長野県内で連続強盗殺人事件を起こして長野県警に逮捕されていた28歳の男の身柄引き渡しを受け、今年1月に春日井市内でタクシー運転手を殺害し、売上金などを奪った容疑で再逮捕した。

愛知県警・春日井署によると、問題の事件は今年1月14日に発生している。同日の午前6時35分ごろ、春日井市大泉寺町付近の市道で犬の散歩をしていた男性が、路上に停車していたタクシーの車内で運転手が血まみれになっているのを発見。警察に届け出た。

車内にいたのは59歳のタクシー運転手で、警察官が到着したときにはすでに失血死していた。タクシーのエンジンは切られていたが、メーターは支払い状態のままとなっていた。運転日報の記録などと照らし合わせた結果、この運転手はJR名古屋駅前から乗客を乗せ、現場に到達していたこともわかった。

車内からは売上金の入ったバッグが無くなっていたことから、警察では強盗殺人事件として捜査を開始。様々な目撃情報が寄せられたが、犯人逮捕に結びつくような有力情報は無かった。

事態が大きく動いたのは今年9月。長野県飯田市周辺で独居老人を連続殺害した容疑で逮捕された男が「名古屋でタクシー運転手を殺した」と供述を開始したことだった。

その後も殺害場所や、凶器にフィッシングナイフを用いたこと、事件直前に名古屋市内でひったくりを失敗し、このことからタクシー運転手を殺害して現金を強奪する手口を思い立ったことなど、かなり詳細かつ具体的な供述を行っていた。

今回の身柄引き渡しは、長野県側の捜査が一段落したことによって行われた。長野県警・飯田署から移送されてきた容疑者は、春日井署に引き渡された直後、タクシー運転手の強盗殺人容疑で再逮捕されている。

今後は長野県警から提出された捜査資料を元に、愛知県警が男を追及。事件の全容解明を急ぐことになる。

《石田真一》

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