黒いバイクの中年男に注意…さいたま市で強制わいせつ事件が連続発生

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埼玉県警は24日、23日の午後5時ごろからの30分間、さいたま市桜区と西区の狭い範囲でバイクに乗った男による強制わいせつ・暴行事件が連続発生していたことを明らかにした。

被害者からの供述によって得られた容疑者の特徴が酷似しており、同一犯の可能性が高いという。

埼玉県警・浦和署、同・大宮西署によると、事件が起きたのは23日の午後4時55分ごろから午後5時30分ごろに掛けての極めて短い時間に集中している。

最初の事件が起きたのは午後4時55分。さいたま市桜区内の市道で、自転車で帰宅途中の12歳女児に対し、後方から中型バイクで接近してきた30-40歳代の男が幅寄せする形で進路を塞いだ。男は女児の腕をつかみ、胸を触るとその場からバイクで走り去った。

約10分後の午後5時5分ごろには、同一人物とみられる男は約2km離れたさいたま市西区内に出没。1件目の事件と同様に16歳の少女が乗る自転車の進路をバイクで塞いで足止めを行った。男は少女を羽交い絞めにした上で胸を触ったが、少女が大声を上げて抵抗したため、その場から逃げ去った。

そして午後5時30分には約1km離れた同じ西区内に出没。犬の散歩をしていた12歳の女児に近づいて「おとなしくしろ、声を出すな。ちょっと体を触るだけだ」などと言った。しかし、他のバイクが近づいてきたため、男はバイクに乗ると急加速してその場を離れたという。

3件の事件でも半径1.5kmほどの狭いエリアで発生しており、男の年齢は30-40歳代。黒いヘルメットと黒いジャケットを着用するなど黒づくめの格好をしており、さらには黒いバイクで幅寄せして被害者の進路を強引に塞ぐなどの特徴が酷似している。また、胸を触ることに執着することなどの犯行形態も似通っている。

警察では犯行時間帯やエリアなどから同一犯によるものとほぼ断定。今後も付近で同様の事件が頻発する可能性が高いとして、周辺にある学校などを通して注意を呼びかけるとともに、犯行時間帯のパトロールを強化して不審車両や不審人物の洗い出しを進める。

埼玉県内ではバイクを使ったひったくり事件が多発していたが、最近ではわいせつ事件も同様に増える傾向にあり、警戒を強めている。

《石田真一》

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