しがみつく男性を引き剥がす…交通トラブルに殺人未遂を適用

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22日深夜、大阪府大阪市中央区内の国道25号線(通称:御堂筋)で、進路を巡る交通トラブルが発生し、逃走を妨げようとした男性がクルマから振り落とされて重傷を負う事故が起きた。警察ではクルマに乗っていた男女を殺人未遂容疑で逮捕している。

大阪府警・東署によると、事件が起きたのは22日の午後10時ごろ。大阪市中央区南本町3丁目付近の国道25号線で、40歳の男性が歩道を自転車で走行していたところ、交差する市道から飛び出してきた乗用車と接触しそうになった

クルマは減速しないまま飛び出してきたこともあり、男性が「危ないなあ」と文句を言うと、クルマの運転席から出てきた男がこれに反論。その場で激しい口論に発展した。

男は男性の顔面を拳で殴りつけ、そのままクルマに戻って走り去ろうとしたが、男性はこれを阻止しようと助手席側の窓枠にしがみついた。

クルマはその後、男性をぶらさげたままの状態で約150mしたが、助手席に乗っていた女が窓枠に掛けていた男性の指を強引に外した、男性は路上に転落。顔面を強打する重傷を負った。

警察では交通トラブルを起因とした殺人未遂事件として捜査を開始。目撃者の証言によって得たナンバープレートの情報から大阪市城東区内に住む33歳の男が容疑に関わった可能性が高くなった。

同署では男の立ち寄り先を訪問。この男と、事件当時に同乗していたとみられる27歳の女を殺人未遂容疑で23日未明に逮捕している。

取り調べに対して2人は大筋で容疑を認めているが、女は「自分たちが危害を受けるかと思って必死だった」と、正当防衛を主張しているという。

《石田真一》

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