7600台! パンクさせるのが日課の男に懲役1年を求刑

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常習的にクルマのタイヤをパンクさせていたとして、器物損壊の罪に問われた54歳の男に対する論告求刑公判が22日、宮崎地裁で開かれた。

検察側は被告が毎日のように犯行に及び、被害台数が7600台あまりに達していたことを指摘。懲役1年の実刑判決を求めている。

問題の事件は今年5月23日に発生している。同日の午後、宮崎市内のコンビニエンスストアに買い物に訪れた人が、駐車場に止めていたクルマのタイヤに穴が開けられ、パンクさせられたことに気づいた。

被害者は買い物中、駐車場でメモを取りながら歩く不審な中年男性を目撃しており、これを警察に通報。警察では他の同様事件での目撃情報などから宮崎市内に在住する54歳の男が犯行に関与した疑いが強くなったとして、7月27日に器物損壊容疑で逮捕している。

当初、この男は容疑への関与を全面的に否認していたが、家宅捜索を行った結果、自宅からはタイヤをパンクさせたときに記していたと思われるメモが発見された。メモには犯行に及んだ日時や場所、車種などが書かれており、台数については「正」の字で記していたという。

22日に行われた論告求刑公判で、検察側は「被告は日課のように犯行を繰り返し、パンク被害を与えた台数は約7600台に達していた」と指摘。

その上で「1台あたりの被害金額を1万円と見積もった場合でも合計では7600万円に達している。1日あたり30台近い被害を与えていたこともあり、大胆かつ愉快犯的な犯行で反省の情も薄い」として、裁判所に対して懲役1年の実刑を求めた。

《石田真一》

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