日産ディーゼル工業の仲村巌社長は16日の中間決算発表の席上、財務体質強化の一環として年内にも国内普通社債を発行する計画を明らかにした。
普通社債の発行は初めてで、規模は100億円から200億円を想定している。
日産ディーゼルはほぼ1年前に債務の株式化を実施したため、長期優先債務の発行が不可能になっていた。しかし、業績の改善から今年9月に国内の格付け機関から投資適格の格付けを取得、資本市場からの資金調達が可能となった。
調達資金は、自社の有利子負債の削減や国内直営ディーラーに融資してグループの負債圧縮に活用する計画。
直営ディーラーの銀行借り入れは9月末で700億円にのぼるが、社債やキャッシュフローによる日産ディーゼルからの融資で、2005年3月末までには200億円に圧縮するという。