14日、大阪府堺市内の飲食店駐車場で、急発進した乗用車に29歳の男性がはねられ、死亡する事件が起きた。
警察ではクルマを運転していた68歳の男を傷害致死容疑で逮捕したが、この男は「死亡した男性からいきなり窓を叩かれた」などと話しており、警察では何らかのトラブルがあった可能性も含め、調べていくとしている。
大阪府警・泉北署によると、事件が起きたのは14日の午後1時30分ごろ。堺市小代付近にある飲食店の従業員から「駐車場で男性がクルマにはねられ、今も下敷きになっている」という内容の110番通報が寄せられた。
同署員が現場に急行し、クルマの下敷きとなって倒れている男性を確認。すぐに救助して近くの病院に収容したが、男性は胸などを圧迫、強打したことが原因で約3時間後に死亡した。
警察では乗用車を運転していた68歳の男を傷害致死容疑で逮捕したが、男は取り調べに対して「知人と待ち合わせのために車内にいたところ、男が突然近寄ってきて窓ガラスを叩き始めた。怖くなって逃げようと思ったところ、はねてしまった」などと供述しているという。
死亡した男性と逮捕された男の間には面識がなく、警察では交通トラブルなどを含めた事件と事故の両面から捜査を進めるとともに、目撃者がいないかどうかについても調べを進める方針だ。