メーカー系販社が過積載を黙認

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大手トラックメーカー系列の販売会社が、顧客の注文に応じて過積載を可能とするような不正改造を施していたという事件で、大阪府警は26日、新たに日産ディーゼル系販社と、三菱ふそう系販社の営業担当社員ら3人を道路運送車両法違反(不正改造)容疑で逮捕した。

大阪府警・交通捜査課によると、道路運送車両法違反(不正改造)容疑で逮捕されたのは、近畿日産ディーゼル・堺支店で営業担当職にある31歳の男と、大阪三菱ふそう自動車販売・岸和田支店で同じく営業担当職にある35歳の男、そしてこの2人に改造したトラックの納品を行うように指示していた土砂販売会社の61歳元社員の合わせて3人。

調べによると、土砂販売会社の男は2人の営業担当者に対して「積載量の大きなクルマが欲しい」と依頼。2人はこの男の要望に従うかたちで荷台部分のフレームをかさ上げしたり、荷台周囲の金属板を延長させるなどの不正改造を施したトラックの架装を業者に指示。不正な改造によって車体重量が増加し、最大荷物積載量が減少したにも関わらず、不正改造を行う前の数値で車検を通していた疑いがもたれている。

また、これらのトラックは重量増加によって燃費が悪化することを前提に、燃料タンクも増設されている“過積載仕様”というべきクルマだった。

大阪府警では今年9月からトラック販売会社の摘発を進めており、国内メーカー4社の販売会社や、不正改造された状態で納入されたトラックを使用していた運送会社などに対して家宅捜索を行い、これまでに2人を逮捕している。今回3人が新たに逮捕されたことで、一連の逮捕者は5人となった。

警察では「メーカー系のディーラーが新車を納入する時点で過積載を黙認している事態は異常ともいえる」として、これまでに押収した資料の精査を行い、同様の改造が何台に行われてきたのかさらに調べを進めるとしている。
《石田真一》

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