丸太を線路に落とた男に猶予付きの判決

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今年6月、和歌山県海南市内の国道42号線で、大型トレーラーが速度超過のためにカーブを曲がりきれずに横転し、搭載した丸太が下を通る線路に落下し、電車が脱線した。

この事故で、業務上過失傷害や過失往来危険の罪に問われた42歳の男に対する判決公判が26日、和歌山地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は今年6月2日の午前7時ごろ、海南市冷水付近の国道42号線で発生している。大型トレーラーが速度超過のために現場付近の急な左カーブを曲がりきれずに対向車線に逸脱、軽自動車と正面衝突した。

大型トレーラーは衝突の直前、これを回避するために急ハンドルを切ったが、この結果、トレーラーはJR紀勢線を跨ぐ橋の上で横転。積荷の丸太40本のうち33本がガードレールを破壊して落下、線路を塞いだ。

この15分後、事故の発生を知らずに現場を通過しようとしていた和歌山行きの快速電車が線路上に散乱していた丸太に乗り上げて脱線するという二次災害が発生。割れた窓ガラスの破片を浴びるなどした乗客18人が負傷している。

26日に行われた判決公判で、和歌山地裁の樋口裕晃裁判長は「被告が大型トラックを運転する職業運転手であることを考えれば、交通安全に関する自覚と配慮を著しく欠いていたとしか思えない。場合によっては多数の死者が出る大惨事を引き起こした可能性が高い」と指摘した。

だが、被告が事件を深く反省していることに触れ、「極めて危険かつ悪質な事故ではあるが、被告は自らの非を認め真摯に反省している」と評価。結果として禁固1年6カ月(執行猶予4年)の有罪判決を言い渡している。
《石田真一》

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