大阪府警は26日、茨木署で更新の手続きを受け付け、同日に交付する予定だった運転免許証33枚を紛失していたことを明らかにした。更新者に対しては新しい免許証が用意され、混乱は起きなかった。
警察では担当者が誤って廃棄したものとみている。
大阪府警・茨木署によると、紛失した33枚の免許証は9月28日に更新受付を行い、26日に交付する予定だったもの。
同署で更新手続きを行う場合、更新者から受け付けた書類を試験場にまとめて送り、約2週間後までに新しい免許証が警察署に届けられる。
その免許証は申請受け付けから約3週間後を目安に行われる更新時講習会終了後に手渡される仕組みとなっているが、今回の紛失は警察署に免許証が届けられて以後の保管中に発生したものと推測されている。
同署に免許証が届いたのは14日で、免許更新受付カウンター近くにある机のうち、鍵付きの引き出しに収められていたが、19日になってから26日手渡し分の束のみが無くなっていることに気づいたという。
この机の付近には交通課に所属する署員が常時おり、外部から一般人が侵入することも困難なため、同署では「他の書類を出し入れした際、真下にあったゴミ箱に落下した可能性が高く、したがって誤って廃棄されたものと考えるのが適当」とコメントしている。
更新時に手渡される予定だった免許証は同日までに新たに用意され、予定通り手渡されたために混乱は無かったものの、警察では更新者に対して署内で紛失した経緯を説明。理解を求めたとしている。