19日、静岡県浜松市内の東名高速で、三菱ふそう製の大型トラックからプロペラシャフトが落下し、後続の軽自動車がこれに乗り上げ、タイヤや車体の一部を破損すると事故が起きた。
事故を起こした車両は同社が行ったリコールの対象外となっているが、警察では念のために関連を調べる方針だ。
静岡県警・高速隊によると、事故が起きたのは19日の午後0時25分ごろ。浜松市和地町付近の東名高速道路上り線で、31歳の男性が運転する大型トラックが「ボンッ」という鈍い音がした直後、アクセルを踏んでも加速ができなくなった。
異変を感じた男性はトラックを路肩に止めて車外に出たが、路面にはこのトラックから落下したと思われる比較的大型の金属部品が散乱していた。
後続の軽自動車がこれに乗り上げてタイヤをバーストさせ、立ち往生していた。トラックの運転手、軽自動車の運転手ともにケガは無かった。
後の調べで脱落した部品は、トラックのプロペラシャフトと判明しており、事故を起こしたトラックは三菱ふそう製の『スーパーグレート』だったこともわかった。
スーパーグレートではプロペラシャフトが破損する事故が相次ぎ、三菱ふそうはリコールを国土交通省に届けているが、事故を起こしたのは2001年型モデルであり、リコールの対象外だった。
しかし、事故の経緯はリコール対象車とほぼ同じであることから、警察では念のためにリコール要因となったトラブルとの関連を調べる方針だ。