GM(ゼネラルモーターズ)ヨーロッパは、2006年までに固定費を概算で年間5億ユーロ(約650億円)削減するなど、大規模なリストラ計画を発表した。今後2年間で最大で1万2000人の従業員を削減する。
GMヨーロッパは、欧州の経済が不況なことや日本車や韓国車の台頭による競争の激化、価格の低下などで業績が大幅に悪化、大規模なリストラが避けられなくなった模様だ。人員削減計画の9割以上は2005年中に実施する予定で、今後労働者代表と協議交渉に入る。
2005年と2006年に退職特別手当の実施も計画しており、早期退職を促す。今回の計画はまず削減の大半を行うドイツ国内での処理を優先、製造・開発部門を中心に行う。削減する人員のうち、約1000人に対しては外部委託事業への転籍を提案する。