女子中学生死亡事故で、検察が量刑不当で控訴

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2003年12月、大型トラックに女子中学生がはねられて死亡した事故の裁判で、控訴審(二審)の初公判が14日、東京高裁で開かれた。控訴は検察側が量刑不当を理由に行っており、弁護側は控訴棄却を求めている。

問題の事故は2003年12月24日に発生している。同日の夜、佐野市内に住む15歳の女子中学生が帰宅せず、行方不明にになったと警察に通報があった。

管轄の栃木県警・佐野署では30人体制で捜索したが、翌25日の朝に佐野市免鳥町付近の駐車場で死亡しているのが発見された。

遺体の付近には靴が脱げて転がっていたものの、靴下の裏は汚れておらず、さらには女子中学生が乗っていた自転車が破損して放置されていた。

状況から、警察では女子中学生がクルマにひかれるなどの事故に遭い、発見現場の駐車場に遺棄されたとみて、死亡ひき逃げ事故として捜査を続けていた。

だが、後の調べでこの駐車場を普段から使用している31歳の男が、大型トラックをバックで駐車場に入れようとした際、真後ろを自転車で走っていた女子中学生の存在に気がつかず、そのままはねていたことがわかった。

男は女子中学生をはねたという認識の無いまま帰宅。翌朝になってから、再びトラックに乗って出かけていたが、警察官が遺体を発見したのは男が出かけた後であり、駐車場に出入りしていたトラックの存在には気がつくのが遅れていた。

一審の宇都宮地裁では「被告には多くの交通違反列があり、全長12mもある大型トラックを運転しているにも関わらず、後方の安全確認を十分に行わないなど、交通法規順守の姿勢の乏しさも事故の一因といえる。総合的に勘案しても過失の態様は重大かつ悪質」と結論づけ、被告に対して禁固2年6カ月(執行猶予5年)の有罪判決を命じている。

検察側は「示談が不成立であることを指摘しながら、執行猶予付きの有罪判決とすることに納得できない」など、量刑不当を理由に東京高裁へ控訴していた。

14日に行われた控訴審の初公判で、検察側は注意義務や過失の内容等、訴因について再検討を行うと主張。改めて実刑を求めた。また、弁護側は控訴棄却を求めている。
《石田真一》

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