干潮で傾く? 無人トラック暴走で2人死傷

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14日、広島県広島市内の漁港で、浮桟橋と岸壁を連結する「渡し橋」の上にトラックを駐車し、桟橋を修理していた男性2人が、無人のまま動き出したトラックにはねられる事故が起きた。

このうち47歳の男性が死亡、37歳の男性も重傷となっている。

広島県警・広島西署によると、事故が起きたのは14日の午後1時55分ごろ。広島市西区草津港1丁目付近にある、広島市中央卸売市場水産棟南側の浮桟橋で、この桟橋の修理に訪れていた溶接作業員2人が無人で動き出した普通トラックにはねられた。

このうち47歳の男性が上半身をトラックに踏まれ、胸などを強打して死亡。37歳の男性も全身を強打する重傷を負った。

2人は同日の午前から、台風被害を受けた桟橋を修理するため、溶接用の機材を搭載したトラックを浮桟橋と岸壁を連結する「渡し橋」の上に駐車していた。

干潮によって渡し橋の角度が急になり、何らかの原因でトラックが後退をはじめ、約10mを走行したところで2人をはねたらしい。この日は大潮にあたり、広島港では干潮時と満潮時の高低差が約3m生じていた。

警察ではサイドブレーキの掛け方が甘かった可能性が高いとみているが、事故を起こしたトラックは三菱ふそう製で、同じ型式のクルマは今月7日にサイドブレーキに不具合があるとして国土交通省にリコールの届け出が行われた。

ただし、全車が対象とはなっておらず、警察ではこのトラックがリコールに該当していたのかどうかも含め、事故の原因をさらに調べるとしている。

《石田真一》

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