阪和道を約25km、故意に逆走か?

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9日、大阪府阪南市内の阪和自動車道下り線で、乗用車が逆走。これを回避しようとしたクルマが側壁に衝突するなどの事故が連続発生した。

逆走車はその後も約25kmに渡って走り続け、最終的にはトラックと正面衝突する事故を起こして大破。運転していた21歳の男性は全身を強く打って死亡している。

大阪府警・高速隊によると、事故が起きたのは9日の午前1時15分ごろ。

これに先立つ午前1時ごろ、和歌山県海南市内にある阪和自動車道・海南東インターチェンジ(IC)の料金収受員から「料金所を突破したクルマが下り線方面に逆走していった」との連絡が日本道路公団・関西支社の吹田管制室に寄せられた。

直後から阪和自動車道下り線では、逆走車との衝突を回避しようとしたために起きた事故が相次ぎ、和歌山市直川付近では側壁に接触したクルマに乗っていた19歳の女性が頭に軽傷を負っている。

クルマはその後も約25kmに渡って逆走を続け、阪南市山中渓付近で大型トラックや乗用車などと相次いで正面衝突する事故を起こして大破。側壁に衝突して停止したところに別の大型トラックも突っ込んだ。

運転していた男性は近くの病院に運ばれたが、出血性ショックが原因で間もなく死亡している。後の調べで、死亡したのは愛知県豊田市内に住む21歳の男性だったことが判明している。

男性は料金所の出口を強引に突破していることや、多数のクルマとすれ違いながらも止まる気配を見せなかったことから、警察では事件と自殺の両面から捜査を行っている。

この事故の影響によって、阪和道は泉南ICから和歌山IC間が約5時間に渡って通行止めになった。

《石田真一》

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