クルマに女子高生を24時間監禁

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茨城県警は3日、16歳の女子高校生を車内に監禁し、約24時間に渡って連れまわしていたとして、49歳の男を未成年者略取の現行犯で逮捕した。男は容疑を大筋で認めているという。

茨城県警・捜査1課、同・境署によると、警察に事件発生の一報が入ったのは2日の午後6時50分ごろ。猿島郡内に住む16歳の女子高校生の親から「塾に行ったはずの娘が戻ってこない」との通報が寄せられた。

この女子高校生らしい少女が中年男性と一緒にいたなどの目撃情報があり、警察では未成年者略取事件として捜査を開始した。

3日になってから、姿を消した女子高校生本人から二度に渡って「友達と一緒にいるから心配しないで。警察にも言わないで」という電話が自宅に掛かってきたが、警察では逆探知を行った結果、これが結城市周辺の公衆電話から発信されたことを突き止めた。

公衆電話があった場所では不審な黒色の軽自動車が目撃されており、警察では周辺の捜索を強化していたところ、3日の午後2時30分ごろ、結城市山王付近の県道で結城署員が助手席に少女を乗せた黒色の軽乗用車を発見。

ただちに停止を命じて運転していた49歳の男に職務質問を行ったところ、この男が女子高校生を連れまわしていたことを大筋で認めたため、未成年者略取の現行犯で逮捕した。

調べによると、女子高校生は2日の午後2時30分ごろ、自宅近くの町道を自転車で走っていた際、男に「赤信号なのに何をやっているんだ」などと因縁をつけられ、顔を殴られたという。その後、男の自宅に連れ去られ、クルマに乗り換えた後は茨城と栃木県内をずっと走り回っていたと証言している。

境署管内では2003年7月に五霞町で15歳の少女が、今年6月には岩井市内で16歳の少女が殺害されるなど、少女をターゲットとした事件が頻発している。

いずれの事件も未解決で、被害者の事件直前の足取りがまったくわからなくなっているなど、クルマに監禁された後に被害に遭ったとも推測できるため、警察ではこれら事件も視野に入れ、男の取り調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

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