事故を起こした男性は胸に刺し傷…殺人事件

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2日、愛知県一宮市内の交差点で、信号待ちをしていた乗用車に軽自動車が衝突する事故が起きた。軽自動車を運転していた男性には胸など数カ所に刃物で刺されたような痕があり、間もなく死亡した。

自分で刺したとは考えにくいことから、警察では殺人事件として捜査を開始している。

愛知県警・一宮署によると、事件が起きたのは2日の午後4時5分ごろ。一宮市多加木付近の県道交差点で、信号待ちをしていた乗用車の側面部に、右側の道路からゆっくりと進行してきた軽自動車が衝突。その後、別のクルマにも接触して停止した。

乗用車を運転していた人が軽自動車の車内を覗きこむと、運転席に血まみれ状態の男性が座っており、「救急車を呼んでくれ」と弱々しい声で伝えた。

事故の発生を聞きつけて集まった人が男性に向かい、「今、救急車を呼んでいるからしっかりしろ」と呼びかけると、男性は「ありがたい。少し休ませてくれ」と言い、シートを倒して横たわった。

男は近くの病院に収容されたが、左胸と背中など、刃物で刺されたとみられる複数の傷があり、治療を受けたが、間もなく死亡した。出血性ショックが原因とみられている。

警察では殺人事件として捜査を開始するとともに、死亡した男性を大阪府豊中市出身の41歳の人物と特定した。また、この軽自動車は大阪府内で盗まれたとして、盗難手配がなされていたものだったことも判明している。

軽自動車が走行してきた方向にある現場近くのマンションには多量の血痕が残っていることが確認されており、ここに住む50歳代の暴力団関係者と連絡が取れなくなっていることから、警察ではこの人物が何らかの事情を知る可能性が高いとして、行方を追っている。

《石田真一》

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