ステップから滑り落ちた女性、バスに足を踏まれ重傷

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2日、岩手県盛岡市内の国道で、岩手県交通の路線バスに乗りこもうとした女性がドアに足を挟まれて路上に転倒。その直後、女性の転倒に気がつかずに発進したバスにはねられる事故が起きた。

岩手県警・盛岡東署によると、事故が起きたのは2日の午前8時10分ごろ。盛岡市中ノ橋1丁目付近の国道106号線に設置されたバス停から、岩手県交通が運行するバスセンター発外山団地行き路線バスに乗りこもうとしていた25歳の女性が、突然閉まったドアに足を挟まれて、乗降ステップから滑り落ちる形で車外に転倒した。

バスを運転していた41歳の男性運転手はこれに気がつかずに発進。後輪で路上に倒れこんでいた女性をはねた。女性は近くの病院に搬送されたが、両足の骨を折る重傷を負っている。

女性が乗りこもうとしていたドアは車体中央部にある。当時は数人の乗客がここから乗車していたが、バスの運転手は警察の取り調べに対して「乗客が途切れたので発進した。女性の悲鳴に気がついてブレーキを踏んだが、そのときにはもう遅かった」などと供述しているという。

ドアには乗客の乗降を確認し、乗客がいるときにはドアを閉まらなくするためのセンサーが設けられているが、事故当時はこれが有効に働かなかったらしい。

警察では業務上過失傷害でこの運転手からさらに事情を聞くとともに、ドアの安全装置がどのように働くのかを改めて調べる方針だ。

《石田真一》

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