香川県警は9月28日、酒気帯びで重傷ひき逃げ事故を起こし、被害者を屋根に乗せたまま逃走していた男を道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の現行犯で逮捕した。
被害を受けた46歳の女性が重傷を負っていることから、警察では業務上過失傷害容疑でも調べを進める方針。
香川県警・丸亀署によると、事故が起きたのは9月28日の午後6時5分ごろ。丸亀市山北町付近の市道で、パトロールを行っていた同署・地域課のパトカーが屋根に女性を乗せたまま走っている軽自動車を発見。停止を呼びかけた。
軽自動車は800mほど走行したところで停止。屋根にしがみついていたのは46歳の女性で、足首の骨を折る重傷を負っていた。この女性は警官に対して「このクルマにはねられた、振り落とされないようにしがみついていた」と証言。
運転していた59歳の男に職務質問したところ、飲酒運転とひき逃げの事実を大筋で認めたことから、道交法違反容疑で現行犯逮捕した。
男は取り調べに対して、「女性をはねたという認識はあったが、飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」と供述。しかし、事故を起こした場所については「よく覚えていない」と話しており、正確な事故地点は不明となっている。
警察では被害者の女性からも事故当時の状況を聞くなどして、事故の解明を急ぐ方針。