26日、千葉県館山市内を走るJR内房線の踏切で、91歳の男性が運転する原付バイクが減速しないまま進入し、安房鴨川発千葉行き上り普通列車と衝突した。
男性は病院に収容されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡した。警察では事故の原因を調べている。
千葉県警・館山署によると、事故が起きたのは26日の午前8時20分ごろ。館山市正木付近のJR内房線・館山−那古船形駅間にある踏切で、近くに住む91歳の男性が遮断機の降りた踏切に減速しないまま侵入。安房鴨川発千葉行き上り普通列車と衝突した。
この事故でバイクに乗っていた男性が全身を強く打ち、収容先の病院で死亡。電車の乗客や乗務員にケガは無かった。
JR内房線は事故の影響によって館山−君津駅間の上下線が約30分間に渡って不通となり、事故を起こした電車が現場で運行を打ち切って以後の区間が運休に。このほか、特急列車1本を含む3本に最大25分の遅れが生じ、JR東日本・千葉支社調べで約300人の足に影響が出た。
事故現場となった踏切には警報機と遮断機が設置されており、事故当時も正常に作動していたとみられている。男性は減速しないで踏切に突っ込んだとみられることから、警察では目撃者を探して事故の詳しい状況を調べたいとしている。