逮捕されたくて…レンタカーで警察署に突入

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25日、山口県防府市内にある山口県警・防府署の玄関付近に乗用車が突っ込み、正面入口のガラス2枚を破壊する事件が起きた。

警察ではクルマを運転していた男を建造物破壊の現行犯で逮捕している。男は酒に酔っており、警察では道路交通法違反容疑でも調べを進める方針だ。

山口県警・防府署によると、事件が起きたのは25日の午後11時20分ごろ。防府市駅南町付近にある同署の玄関付近に乗用車がゆっくりとした速度で突っ込み、正面玄関のガラス2枚を破り、さらには自動ドア1枚を強く押してずらす状態で停止した。

ガラスの割れる音に気づいた署員がクルマに駆け寄って運転していた男を取り押さえ、建造物損壊の現行犯で逮捕した。

男は酒に酔った状態で、身柄を確保した警察官に対して「逃げないから放せって言っているだろう」などと大声を上げ、数分間に渡って暴れたという。

逮捕されたのは「神奈川県内から来た」と名乗る32歳の男。乗っていたクルマはレンタカーで、神奈川県横須賀市内の店舗から借り出したものだった。

取り調べに対して男は「クルマで実家のある長崎県佐世保市内に向かっていたが、所持金が無くなった」と供述。さらには「悪いことをすれば警察が逮捕してくれると思って、どこでもいいからと警察署を探していた」などと話しているという。

逮捕された当時の所持金はわずか数百円。レンタカーは事件当日に佐世保市内で返却する予定だったという。

警察では「突入する度胸をつけるために酒を買い、酔いが回ったところで犯行に及んだのではないか。確実に逮捕されるとはいえ、非常に腹立たしく、不愉快な事件だ」とコメントしている。

《石田真一》

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