秋田県警は24日、泥酔状態でクルマを運転した際に当て逃げ事故を起こしたとして、大曲市内の自動車教習所で教官職にある37歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転、ひき逃げ)の容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めているという。
秋田県警・大曲署によると、事故が起きたのは23日の午後6時25分ごろ。大曲市内小友付近の国道105号線で、近くに住む63歳の男性が農業用トラクターで走行していたところ、後方から走ってきた乗用車がこれに追突した。
追突したクルマは一旦停止したものの、直後に急加速して逃走。そのまま走り去った。トラクターを運転していた男性にケガは無かった。
男性から通報を受けた警察では物損当て逃げ事故として捜査を開始。ナンバーなどの目撃情報から南外村に在住し、大曲市内の自動車教習所に勤務する37歳の男を割り出し、任意で事情を聞いた。
男の所有するクルマには破損した痕跡があり、これを問い詰めたところ、同日昼から秋田市内で開かれていた自動車学校のボーリング大会に参加し、その後に行われた懇親会で多量の酒を飲んだということを認めた。
この際には勤務する自動車学校までマイクロバスで送り届けられたが、その後に再び飲酒。自分でクルマを運転して帰宅する途中に事故を起こしたらしい。
事故当時の男の記憶は曖昧で、飲酒量も多かったことから、警察では「泥酔状態だった」と判断。酒気帯びではなく、酒酔い運転とみなして逮捕した。
逮捕された男は約10年前から教習所に勤務。実技と学科の両方を指導していたという。