22日、兵庫県神戸市垂水区内の市道で、ゴミ収集車が無人のまま動き出し、36歳の女性がはねられて死亡する事故が起きた。
警察ではこの収集車を運転していた41歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。女性の死亡後は容疑を同致死に切り替えて調べを進めている。
兵庫県警・垂水署によると、事故が起きたのは22日の午前7時35分ごろ。神戸市垂水区美山台2丁目付近の市道で、同市から委託を受けた民間の業者がゴミの回収を行っていたところ、歩道に乗り上げ停車させていたゴミ収集車が下り坂を無人のまま走り出した。
収集車は車道を横切って反対側の歩道に侵入し、ここを歩いていた36歳の女性をはねた。収集車は女性をはねた後も止まらず、交差点を通過した後に歩道に設置されていた花壇を破壊し、ようやく停止した。
女性は近くの病院に運ばれたが、全身を強く打っており、間もなく死亡した。
警察では運転していた41歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。女性が死亡した後は容疑を業務上過失致死に切り替えて、男から事情を聞いている。
現場となった市道は傾斜角が約13度の急な坂。事故当時は逮捕された男もクルマを降りてゴミの回収作業を行っていたという。
このため警察では暴走したゴミ収集車のサイドブレーキの掛け方が甘かったことが原因となった可能性が高いとして、逮捕した男の聴取と合わせ、車両の検分も進める方針だ。