フォードはパリモーターショー(23日、プレスデイから開幕)で、クーペ−コンバーチブル転換コンセプトカーの『フォーカス・ビニャーレ』を発表した。“フォーカス・コレクション”への追加車種だ。
コンセプトカーとしての出展だが、フォードの欧州商品開発担当副社長のデリック・キューザックは「新世代フォーカス・ファミリーを特定のニッチマーケットへ展開する可能性を示したものだ」と明言している。
車名の「ビニャーレ」はイタリア人デザイナー、アルフレード・ビニャーレ(1913−1969)のこと。彼のカロッツェリアは50−60年代が活動の最盛期だった。69年にフォードグループ傘下に入り、後にフォードのデザイン部に吸収され、現在は独立した組織・活動はない。
フォーカス・ビニャーレはフォードのイギリス・スタジオでデザインされている。雰囲気と機能性との融合だ、と欧州フォードのデザイン部長クリス・バードはいう。
「朝早く起き、クーペで人気のない山の中のワインディングを攻める。それからビーチに下りてきて、日差しを浴びながらコンバーチブルで流す。そんな日のためにデザインされた1台だ」