タクシー運転手を殺したのは…具体的な供述を開始

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長野県警は21日、飯田市周辺で独居老人を連続殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人容疑で逮捕された27歳の男が、愛知県春日井市内で発生したタクシー運転手殺害事件についても「高校の近くで殺した」などと供述を始めたことを明らかにした。

犯行現場は高校に隣接した道路だったことから、警察では具体的な内容に近づいたと判断。愛知県警に捜査員を派遣して事件の解明を急ぐ方針だ。

問題の事件は今年1月14日に発生している。同日の午前6時35分ごろ、春日井市大泉寺町付近の市道で犬の散歩をしていた男性が路上にエンジンを切った状態で止まっているタクシーを発見。不審に感じて車内を覗き込んだところ、59歳の男性運転手が首の右側を切られ、血まみれになっているのを確認。警察に届け出た。

警察官が現場に急行したときには、男性はすでに死後硬直しており、死亡から少なくとも数時間が経過していることがわかった。タクシーのメーターは支払い状態となっており、メーターには4860円の表示があった。

また、運転日報に「名駅1丁目 春日井 22」という走り書きがあるメモが差し入れられ、搭載されていたカーナビの走行軌跡メモリーには名古屋駅西側の名古屋市中村区則武1丁目付近の交差点から、春日井市の現場までのルートが残されていることがわかり、最後の乗客は名古屋市内から乗車した可能性が高いとみられているが、運転手を殺害した後の足取りは今もわかっていない。

この事件が急転したのは、今月17日に独居老人殺害容疑で逮捕された27歳の男が「名古屋でタクシー運転手を殺した」と自供したことだが、その後の調べでこの男が「高校の近くにある道路で殺した」などと供述していることが新たに明らかになった。

タクシー運転手殺害の現場は愛知県立の商業高校に面しており、警察ではこれを「犯行に関与した者のみが知る具体的な供述」と判断。愛知県警と連絡を取り、これまでに容疑者が行った供述内容との照合をするため、相互で捜査員を派遣し、調べを進めることになった。

《石田真一》

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