「報道されて逃げ切れない」男が自首

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茨城県警は18日、今月13日に鹿嶋市内で自転車に乗った男性をクルマではねて死亡させたとして、現場から逃走していた男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕した。男は「報道され、もう逃げられないと思った」などと話しているという。

茨城県警・鹿嶋署の調べによると、問題の事故は今月13日深夜に発生している。同日の午後9時50分ごろ、鹿嶋市平井付近の市道で、近くに住む58歳の男性が頭から血を流して倒れているのを現場を通り掛かったクルマの運転者が発見、警察に届け出た。

男性はすぐに近くの病院に運ばれたが、意識を回復しないまま約1時間後に死亡している。

男性が倒れていた場所の近くには、衝突によって変形したとみられる自転車が倒れているのが発見されており、男性は自転車で市道を走っている際、後部から走ってきたトラックのようなクルマにはねられたものと断定した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、15日午前に同署へ対して「ひき逃げ事故を起こしたまま逃走していました」と、31歳の男が出頭。その後は任意による事情聴取が行われてきたが、容疑が固まったとして18日までに業務上過失致死などの容疑で逮捕している。

調べに対し、この男は「気が動転して逃げてしまった。テレビや新聞で事故が大きく報じられ、このまま逃げ切るのは無理だと思って自首した」などと供述しているという。

《石田真一》

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