保険金詐欺グループの主犯格、天井裏にて逮捕

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元暴走族グループのメンバーらが架空会社を設立するなどして、組織的に交通事故を偽装し、保険金を騙し取っていた事件で、北海道警は17日、主犯格とされた男を札幌市内の民家で発見し、詐欺容疑で逮捕した。

北海道警・組織犯罪対策本部によると、詐欺容疑で逮捕されたのは元暴走族のリーダー格で、架空会社を設立し、交通事故を偽装して保険金詐欺を繰り返していた23歳の男。

調べによると、この男は自らが代表になるなどして札幌市中央区内に架空の会社4社を設立。暴走族の元メンバー12人をそこで働く社員と偽り、架空の交通事故をでっち上げた際には「ケガで仕事ができなくなり、会社を休んだ」と称して保険金を騙し取っていた疑いがもたれている。

グループはレンタカーを使い、それを無人のクルマにぶつけるという手口で事故を偽装。メンバーを加害者役と被害者役、証言する同乗者など、それぞれに役割を決めて行っていた。偽装は複数回に及んだが、男は参加するメンバーをパソコンで管理。参加メンバーが重複することのないよう、厳密に管理していたという。

グループの大半は今年7月に逮捕されていたが、参加するメンバーの管理などを行っていた主犯格の男は摘発を察知して逃走。そのまま姿を消したため、道警が全国に指名手配していた。

8月に入り、手配された男に似た人物が札幌市内で目撃されたことがわかり、札幌市北区内にある男の母親宅に対して強制捜査を実施。天井裏に潜んでいた男を発見。窃盗容疑で逮捕した。

男は警察の取り調べに対し、容疑を大筋で認めているようだ。

《石田真一》

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