1日午後、北海道豊頃町内にある飛行場で行われていた改造車のイベントで、デモンストレーション走行をしていたクルマが暴走し、観客席に突っ込む事故を起こした。
この事故で6歳の女児と25歳の女性が骨折などの重傷を負い、3人が打撲などの軽傷を負っている。警察では運転していた男の飲酒運転が事故の原因とみて、業務上過失傷害の現行犯で逮捕した。
北海道警・池田署によると、事故が起きたのは1日の午後3時30分ごろ。豊頃町茂岩付近にある「とよころ飛行場」を用いて行われていた改造車のイベントで、滑走路上でデモンストレーション走行していたクルマが暴走し、観客席として用意されていたスペースに突っ込んだ。
事故当時、このスペースには10人前後の観客がいたとみられるが、このうち5人がクルマに直撃され、6歳の女児が左鎖骨を、25歳の女性が右足の骨を折る重傷を負ったほか、逃げようとした際に転倒した3人が軽傷を負っている。
通報を受けて現場に掛けつけた警察官が、事故を起こしたクルマを運転していた32歳の男が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.5ミリグラムという高い濃度のアルコールを検出。酒酔いによる運転操作ミスが事故の原因である可能性が高くなった。
警察では業務上過失傷害の現行犯でこの男を逮捕しているが、公道上での事故ではないため、道路交通法での飲酒運転には該当しないという。
現場は飛行場施設をイベント会場として使用したもので、デモンストレーションコースに設定された滑走路と、観客席を隔てているのはロープ1本のみだった。