栃木県で暴走族の活動が縮小傾向に

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栃木県警は28日、今年1月から6月までの間に県内での活動が確認された暴走族グループの総数が53グループとなり、前年同期比で11グループ減少していることを明らかにした。構成するメンバーの数も確実に減少しており、警察では「取り締まりを強化した結果だ」としている。

これは栃木県警・交通指導課が明らかにしたもの。今年の上半期(1‐6月)に栃木県内で活動が確認された暴走族は53グループで、前年同期の64グループから11グループ減少した。

グループの統合も一部確認されているが、グループ数の減少に至った大きな理由は摘発の強化。栃木県警では上半期に暴走族の取り締まりを集中的に行い、メンバー42人を道路交通法違反などで検挙。8グループを解体に追い込んでいる。警察が確認した集団暴走の回数は17回で、こちらも前年同期比で16回の減少となったが、これは警察の積極的な取り締まりが功を奏し、暴走族の活動を抑制したと推測している。

全53グループを構成するメンバーの数は約270人で、こちらも減少傾向にある。ただし、単独や小人数でゲリラ的な暴走を行う少年の数は把握するに至っておらず、暴走族特有の縛り(掟)を嫌う少年が、こうした単独活動組に移行しているのではないかという現場からの指摘もあるという。

県警では下半期も摘発を強化するとともに、暴走族への加入阻止や、現役メンバーの脱退促進など、組織解体に直接つながるものにも力を入れていきたいとしている。

《石田真一》

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