愛知県警は27日、車内で仮眠している人に催涙スプレーを噴射し、顔面を殴るなどしてから引きずり下ろし、そのままクルマを奪って逃走するという手口の強盗事件を起こしていた男ら2人を強盗致傷容疑で再逮捕するとともに、新たに男1人を同容疑で逮捕した。
警察では3人を厳しく追及し、余罪の解明にもあたる方針。
愛知県警・捜査1課によると、強盗致傷容疑で再逮捕されたのは、すでに別の強盗容疑で逮捕・起訴されている23歳と20歳の男。今回は新たにこの2人の共犯で、同様の犯罪を繰り返していた24歳の男が同容疑で逮捕されている。
調べによると、この2人は今年3月29日未明、名古屋市東区葵1丁目付近の市道に路上駐車したクルマの中で仮眠していた54歳の男性に対し、催涙スプレーを噴射。男性の視界を奪った上で殴る蹴るの暴行を加え、男性にクルマから降りるように命じ、そのまま乗り去った疑い。
名古屋市内では今年3月から4月にかけての間、類似の事件が頻発。男らが別の窃盗容疑で逮捕された後は起こらなくなっていたことから関連を追及した結果、事件への関与を自供。今回は供述を基に第三の容疑者を逮捕するに至った。
3人は合わせて25件あまりの事件への関与をほのめかす供述を行っており、警察では慎重に捜査を進め、事件の全容解明を進めたいとしている。