三菱自動車は23日、2004FIA世界ラリー選手権(WRC)活動を見直し、第11戦のラリージャパン以降の参戦を中止すると発表した。2005年以降の参戦を目指して、ラリー車の開発に専念するのが狙いとしている。
同社はラリー車開発強化のため2003年のWRCへの参戦も見送っている。9月に北海道で開催されるラリージャパン以降、11月の第16戦ラリーオーストラリアまでの5戦の参戦を中止する。ただ、ラリー車のランサーWRCの開発状況を確認するため、欧州のラリーで1−2戦に試験参戦する。
同社の貴島彰常務は「参戦しながら開発するより、一時的に参戦を見送る方が近い将来の勝利に向けた最適な手段だと判断した」としている。