新たに中央道で偽造券、首都高回数券に見切り?

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警視庁は16日、東京都内にある少なくとも5カ所の金券ショップに中央自動車道均一区間(高井戸〜八王子)の偽造回数券が持ちこまれ、換金される被害が出ていたことを明らかにした。

中央道の回数券が偽造されるという例は珍しいが、警察では首都高速の回数券が偽造対策を目的にデザイン変更され、換金しにくい状況になったからではないかと推測している。

警視庁・捜査2課によると、東京都内の金券ショップ少なくとも5カ所に持ちこまれたのは、中央道のうち、料金が均一となる高井戸−八王子インターチェンジ間に有効な普通車用のもので、額面は600円。

真券では紙に繊維を混入させるなどの偽造対策が行われているが、持ちこまれた偽造券はカラーコピー機によって作られたらしく、本来なら繊維の入っている場所が同一ということがありえないにも関わらず、すべて同一だった。

16日のほぼ同時刻、午後1時30分ごろから午後2時ごろまでの間、異なる場所にある複数の金券ショップに持ちこまれており、その総数は約1100枚とみられる。

いずれも店に持ちこんだ男の挙動が不審なことから店員が照会したことで偽造券であることが発覚している。金券ショップの業界団体によると、神奈川県内での2店舗でも同様の被害が発生していたようだ。

これまで偽造券の主流だった首都高速・東京線の回数券は新たな偽造対策が盛り込まれたものにモデルチェンジしており、偽造がより難しくなった。

このため、警察では元々の流通量が少なく、偽造がしやすい中央道の回数券に偽造のターゲットを変更したものとみて、今後も同様の事件が発生する可能性が高いとして注意を呼びかけているとともに、詐欺容疑として捜査を開始している。

《石田真一》

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