6日午前、熊本県菊池市内の市道で、玉名市内の小学校に通う小学生22人が乗った大型観光バスが運転者不在のまま突然動き出し、約20mを走行して土手に激突する事故が起きた。
熊本県警・菊池署によると、事故が起きたのは6日の午前11時40分ごろ。菊池市班蛇口付近の市道に路上駐車していた、小学4年生の女子児童22人が乗る大型バスが運転者不在のまま突然動き出した。
バスは低速のままでゆっくりと動き、約20m先にある土手に衝突して停止した。バスは前部が小破し、女子児童2人が衝突の際に転倒して顔を打ち、口の中を切るなどの軽傷を負った。
現場は班蛇口湖上流の鳳来川に架かる第一鳳来橋の付近で、緩やかな下り坂になっている。当時は川遊びのために水着に着替えるため、教師や運転手、男子児童はバスから降車して、女子児童が更衣室として使用していた。
警察の調べに対し、バスの運転手は「エンジンを切り、サイドブレーキを掛けた。バスの前部には石を置いて滑走防止に努めた」と話しているが、警察ではサイドブレーキの掛け方が甘く、バスが坂を下りだしてしまったことが事故の原因になったとみている。