夏になると活発になるハント族、整備不良37台を摘発

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宮崎県警は5日、2日夜から4日未明に掛けて宮崎市中心部で行った「ハント族」に対する一斉取締りの結果を公表した。音量の大きなマフラーに換装したクルマに乗るなど、整備不良で37件を摘発。深夜徘徊の少年少女102人を補導している。

これは宮崎県警・宮崎北署などが実施したもの。ハント族とは繁華街にクルマで集結し、車内から街を歩く若い女性(少女)に声をかけたり、同様にクルマで乗りつけた女性運転のクルマに近づき、ナンパするというもの。

ある種、「目立った者が勝つ」のような風潮があるため、必然的にマフラーを改造したり、外向けオーディオを装着した改造車が集結。ナンバ目的ではない女性まで少年らの乗ったクルマに引きずり込まれ、拉致されそうになるなど、治安の悪化も指摘されていた。

今回の一斉取締りはハント族が多く集まる金曜の夜と土曜の夜を狙って行われた。管轄とする宮崎北署だけではなく、県警の特別機動警察隊にも応援を要請して約240人体制で午後11時から午前6時まで実施。

クルマが集結する場所での一斉取締りだけではなく、これを察知して周辺に逃げたクルマを追うためのパトカーも配置。すべてを連携させる形で行った。

この結果、2日間でマフラーを改造したり、着色フィルムを貼り付けるなどの違法な改造を行っていた37台を摘発。深夜徘徊していたとして、16−18歳の少年102人を補導した。

警察では「すでに複数回の摘発を受けた者もおり、常習性が感じられる。これから週を追うごとにハント族の活動が活発化していくとみられるが、警察でも取り締まりを強化していきたい」と説明している。

《石田真一》

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